レゾナックHD、IFRS適用の中間期決算とFET譲渡関連の非経常損失を公表【4004】

レゾナックHD、IFRS適用の中間期決算とFET譲渡関連の非経常損失を公表【4004】
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佐々木  雄性

名前:佐々木 雄性(ささき ゆうせい) ニックネーム:ユウ、あるいは「マーケット侍」 年齢:31歳 性別:男性 職業:株トレーダー(専業) 居住地:東京都・港区の高層マンション 出身地:神奈川県横浜市 身長:177cm 血液型:A型 誕生日:1994年6月12日 趣味:ランニング、カフェ巡り、経済書の読書、海外旅行、ジャズ鑑賞、将棋 性格:冷静沈着だが好奇心旺盛。マーケットでは論理的に分析する一方、私生活では意外とユーモラスで仲間思い。リスクを取ることを恐れないが、常に計算された判断を下すタイプ。 投資スタイル 短期と中期をバランスよく取り入れるハイブリッド型。デイトレードでは出来高・板情報・ニュースを重視して瞬発力で勝負する一方、スイングトレードではテクニカル指標(移動平均線、MACD、ボリンジャーバンド)を組み合わせて流れに乗る戦略を得意とする。長期投資は割安成長株やテーマ株に限定し、基本は資金効率を重視した短期回転。米国市場や為替もチェックし、日本株との連動性を意識している。信条は「勝ちを積み上げるより、負けを小さく抑えること」。リスク管理と資金配分を徹底する堅実派。 1日(平日)のタイムスケジュール 6:00 起床:海外市場の動きをチェックしながら軽いストレッチ。コーヒーを飲みつつニュースを確認。 7:00~8:00:経済指標や前日の米国市場を整理、自分のトレードプランをノートにまとめる。 9:00~11:30:東京市場でのトレードに集中。板情報やニュースを睨みながら瞬時の判断を繰り返す。 12:00~13:00:ランチは外食やカフェで。ここで相場仲間や投資家友人と情報交換をすることも多い。 13:00~15:00:後場のトレード。保有銘柄の調整や新規エントリーを行う。 15:30~17:00:トレード結果の振り返り。チャート分析や売買記録を徹底的にチェック。 18:00~19:00:ジムでランニングや筋トレ。体力維持もトレーダーの仕事の一部。 20:00~21:00:夕食。外食か、自炊で簡単にパスタやサラダを作ることもある。 21:00~23:00:欧州市場を横目に勉強タイム。経済書や海外投資家のブログを読む。 23:30:入浴後、翌日の準備をして就寝。


レゾナック・ホールディングスの2025年12月期 第2四半期(中間期) IFRS決算を読み解く

2025年8月7日、レゾナック・ホールディングス(銘柄コード4004)は2025年12月期第2四半期(中間期)の決算短信を公表しました。IFRSを適用した上での開示となっており、前半期(2024年1月1日〜6月30日)との比較では、売上収益が642,054百万円、コア営業利益が34,598百万円、営業利益が32,611百万円、中間利益(親会社所有者に帰属)が19,654百万円となっています。前年同期と比べ売上は減少しましたが、コア営業利益は増益、全体として中間利益は大幅に減少しています。

要点を押さえたポイント

以下は、今期中間期の要点を整理したものです。まずIFRS適用により、前年同期の数値と直接比較する際には注意が必要ですが、セグメント別の動きや連結財務の変化を通じて、同社の事業ポートフォリオの方向性を読み解くことができます。

able> 項目 2024年中間期 2025年中間期 増減 コメント 売上収益 669,543 百万円 642,054 百万円 △27,489 百万円 全体として減収。半導体・電子材料は増収だが、その他セグメントで減収が目立つ。IFRS適用後の比較となる点に留意。 コア営業利益 33,162 百万円 34,598 百万円 +1,436 百万円 セグメント構成の変更後、半導体・電子材料の増益効果が継続。全社費用等の影響は除外して算出されるコア指標。 営業利益 49,696 百万円 32,611 百万円 △17,085 百万円 前年同期の固定資産売却益などの特別要因の反動により減少。 中間利益(親会社帰属) 45,259 百万円 19,654 百万円 △25,605 百万円 為替差損益の悪化を含む影響で大幅に減少。非経常項目の影響も継続。 1株当たり中間利益(基本) 250.29円 108.71円 △141.58円 株主還元指標の低下。希薄化後は同水準。 ble>

また、セグメント別の動向を見ると、半導体・電子材料セグメントが増収・増益となる一方、モビリティ・イノベーション材料・ケミカル・クラサスケミカルの各セグメントで減収減益が目立ちます。2025年1月1日付の組織変更に伴い、クラサスケミカルが新たに報告セグメントとして追加され、カーボン系材料の扱いも再編されています。これらの変更はIFRS適用と併せて、財務指標の比較性に影響を及ぼします。

財政状態とキャッシュ・フローの概況

中間期末の総資産は2兆3,517百万円→2兆0,355百万円と大幅に減少し、現金及び現金同等物は294,656百万円から207,970百万円へ減少しました。負債総額は1兆480,620百万円から1兆361,756百万円へ低下しました。現金の減少は、再生医療事業等の譲渡と投資活動によるキャッシュ・アウトの影響によるものです。キャッシュ・フロー面では、営業CFが増減を繰り返す中、投資CFと財務CFがともに大きく悪化しており、フリー・キャッシュ・フローはマイナスへ転じています。

なお、2025年12月期の通期予想は、売上1,422,000百万円、コア営業利益98,000百万円、営業利益49,000百万円、当期利益27,000百万円、1株当たり配当予想は65円(期中非開示)となっており、IFRS適用後の数値を前提に据えています。直前には、FET社の株式譲渡に絡む非経常損失の計上が予定されており、これが通期見通しに影響を及ぼす可能性がある点にも留意が必要です。

重要な後発事象と今後の展望

本決算短信には、レゾナックの連結子会社Fiamm Energy Technology S.p.A.の株式をAurelius Investment Lux Sixteen S.à r.l.へ譲渡する意向が記載されています。譲渡株式は65,300,000株で、譲渡価額は非公開。譲渡実行は2025年12月期第4四半期を予定しています。これに伴い、2025年12月期の連結財務諸表には非経常項目として約250億円の損失計上が見込まれ、営業利益に影響を及ぼします。市場にはこの事象が与える長期的な影響と通期予想の関係性が注目点となるでしょう。

結論としての投資判断のヒント

IFRS適用による数値の変更と組織再編、加えてFET株式譲渡による非経常損失の見込みは、短期的には株価のネガティブ要因となりえます。ただし、通期予想自体は維持されており、半導体・電子材料セグメントの増益基調は前向きな要因です。長期的には、ポートフォリオ再編と資本効率の改善が株主価値の再評価を促す可能性があります。現状の評価は慎重に行いつつ、FET譲渡関連の進展とIFRS適用後のセグメント別実績の推移を見極めることが重要です。

今後の株価を予想

今後1~3か月の株価は下落傾向に転じる確率が高い。理由は、非経常損失の計上見込みと売上の減少を背景に市場がネガティブ反応を示しやすい一方、通期予想は維持されており、長期的にはポートフォリオ再編が成長機会へ転換する可能性もあるが、短期は軟調と見る。

IR発表前後の株価の動き

IR資料情報

提出
4004|レゾナックHD
日時
2025年08月07日 15時30分
表題
2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
資料
2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結).pdf

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