LINEヤフー、2026年3月期第1四半期決算短信の要点と今後の見通し【4689】

LINEヤフー、2026年3月期第1四半期決算短信の要点と今後の見通し【4689】
この記事を書いた人

佐々木  雄性

名前:佐々木 雄性(ささき ゆうせい) ニックネーム:ユウ、あるいは「マーケット侍」 年齢:31歳 性別:男性 職業:株トレーダー(専業) 居住地:東京都・港区の高層マンション 出身地:神奈川県横浜市 身長:177cm 血液型:A型 誕生日:1994年6月12日 趣味:ランニング、カフェ巡り、経済書の読書、海外旅行、ジャズ鑑賞、将棋 性格:冷静沈着だが好奇心旺盛。マーケットでは論理的に分析する一方、私生活では意外とユーモラスで仲間思い。リスクを取ることを恐れないが、常に計算された判断を下すタイプ。 投資スタイル 短期と中期をバランスよく取り入れるハイブリッド型。デイトレードでは出来高・板情報・ニュースを重視して瞬発力で勝負する一方、スイングトレードではテクニカル指標(移動平均線、MACD、ボリンジャーバンド)を組み合わせて流れに乗る戦略を得意とする。長期投資は割安成長株やテーマ株に限定し、基本は資金効率を重視した短期回転。米国市場や為替もチェックし、日本株との連動性を意識している。信条は「勝ちを積み上げるより、負けを小さく抑えること」。リスク管理と資金配分を徹底する堅実派。 1日(平日)のタイムスケジュール 6:00 起床:海外市場の動きをチェックしながら軽いストレッチ。コーヒーを飲みつつニュースを確認。 7:00~8:00:経済指標や前日の米国市場を整理、自分のトレードプランをノートにまとめる。 9:00~11:30:東京市場でのトレードに集中。板情報やニュースを睨みながら瞬時の判断を繰り返す。 12:00~13:00:ランチは外食やカフェで。ここで相場仲間や投資家友人と情報交換をすることも多い。 13:00~15:00:後場のトレード。保有銘柄の調整や新規エントリーを行う。 15:30~17:00:トレード結果の振り返り。チャート分析や売買記録を徹底的にチェック。 18:00~19:00:ジムでランニングや筋トレ。体力維持もトレーダーの仕事の一部。 20:00~21:00:夕食。外食か、自炊で簡単にパスタやサラダを作ることもある。 21:00~23:00:欧州市場を横目に勉強タイム。経済書や海外投資家のブログを読む。 23:30:入浴後、翌日の準備をして就寝。


はじめに

LINEヤフー株式会社(銘柄コード4689)は、2026年3月期第1四半期決算短信を公表しました。本決算は、2025年4月1日〜2025年6月30日を対象とするIFRSベースの連結決算で、前年度同期比での成長と、複数の企業結合関連の影響が混在する内容となっています。以下では、投資家向けに要点を分かりやすく解説します。

第1四半期の要点と四半期累計の概要

第1四半期連結累計期間の売上収益は489,631百万円(前年同期比5.7%増)で、過去最高を更新しました。一方、税引前利益は87,070百万円、親会社所有者に帰属する四半期利益は48,716百万円、四半期純利益は60,373百万円となりました。記載のとおり、調整後EBITDAは125,864百万円(前年同期比3.4%増)で控えめな成長となりました。基本EPSは6.84円、希薄化後EPSは6.80円でした。これらの数字は、PayPay連結やコマース事業の成長を背景に、全体として堅調な需要が継続していることを示しています。

セグメント別の動向

セグメント別では、メディア事業の売上収益は1,772百万円、前年同期比0.6%増と堅調に推移しましたが、調整後EBITDAは人件費・AI関連費用の増加影響で減少しました。コマース事業は売上収益が2,159百万円、前年同期比3.5%増と堅調、戦略事業は売上収益が966百万円、前年同期比22.1%増と大幅な伸びを示し、調整後EBITDAは209百億円(264.0%増)と大幅に改善しました。これらの動きは、BEENOSの連結子会社化やLINE Bank Taiwan Limitedの統合等、企業結合の影響を含む組織再編の影響を受けつつ、コマースと戦略関連の成長が寄与した結果と整理できます。

財務状態とキャッシュ・フローの概況

第1四半期末の総資産は10,145,643百万円、親会社の所有者に帰属する持分は2,893,665百万円、負債合計は6,700,188百万円となりました。現金及び現金同等物は1,095,711百万円で、キャッシュ・フロー計算書上は営業活動によるキャッシュ・フローが95,023百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは-218,103百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは165,749百万円の net 増加となりました。これらは、銀行事業の拡大と子会社化による資本投入の影響を反映しています。

企業結合と今後の見通し

2025年度にBEENOSの連結子会社化、2025年6月にはLINE Bank Taiwan Limitedの支配獲得を完了するなど、企業結合による連結範囲の拡大が継続しています。2026年3月期の通期見通しは、売上収益2兆1,000億円、調整後EBITDA5,000億円〜5,100億円、調整後EPS25.9円〜26.9円と、成長を前提とした積極的な投資計画を提示しています。なお、配当については2025年度実績に準じ、期末に7円程度の配当を見込んでいます。

直近の市場動向と株価の状況

2025年8月4日の直近株価は終値552.66円(始値561円、安値549円)でした。決算短信の公表を受けて、今後の成長見通しと企業結合効果の継続次第で短期の値動きは υまる可能性があります。

要点の表

able> 指標 今期(百万円) 前年同期比 売上収益 489,631 +5.7% 営業利益 95,071 -11.0% 四半期利益 60,373 -0.7% 親会社の所有者に帰属する四半期利益 48,716 -5.5% 調整後EBITDA 125,864 +3.4% 1株当たり純利益(基本) 6.84円 -0.4% 1株当たり純利益(希薄化後) 6.80円 -0.7% ble>

今後の見通しと投資家へのメッセージ

LINEヤフーは、2026年3月期の通期計画で、2兆1,000億円の売上高と5000億円超の調整後EBITDAを目標とする計画を示しています。複数の企業結合を通じた事業ポートフォリオの拡充が、今後の成長ドライバーになると期待される一方、統合コストやAI関連費用の動向が短期の利益を抑制する可能性もあり得ます。長期視点では、コマースと戦略事業の拡大、PayPay関連の成長を背景に、デジタル決済とECの統合が実現する収益性改善に注意が必要です。

今後の株価を予想

12か月以内に株価は600円程度へ上昇する見込み。理由は、2026年3月期の通期見通しで売上2兆1,000億円・調整後EBITDA5,000億円超・EPS26円前後と堅調な成長が示されており、直近の決算で過去最高の四半期売上高を記録したこと、BEENOSやLINE Bank Taiwanの統合効果が継続すること、配当方針の維持などが株価の上方材料になると考えられるためである。

IR発表前後の株価の動き

IR資料情報

提出
4689|LINEヤフー
日時
2025年08月04日 15時30分
表題
2026年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
資料
2026年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結).pdf

適時開示情報の人気記事

新明和工業、建設業法に基づく営業停止処分を公表、期間は30日間【7224】
242viws
帝人、デュポンへ持株譲渡を決議 事業絞り込みと資源再配分を推進【3401】
151viws
豊田合成、TG星光天津の解散を決定【7282】
124viws
IHI、株式分割を7-for-1実施、定款変更と配当予想修正を発表【7013】
63viws
住友ゴム工業、2025年度通期予想とProject ARKの進捗を公表【5110】
63viws
日本ゼオン、シクロオレフィンポリマー新プラントの投資総額を780億円へ上方修正、竣工は2028年度上期、資金調達は自己資金と借入【4205】
60viws
東洋製罐グループHD、中国にStolle Machineryのスペアパーツ販売子会社を設立【5901】
54viws
日本製鉄、株式分割と配当予想修正を発表【5401】
52viws
ライオン、インド子会社設立を決議 2026年設立予定【4912】
52viws
ペプチドリーム 2025年中間期決算短信の要点と今後の見通し【4587】
52viws
日本化薬、自己株式買い付けを実施 期間は2025年7月1日〜31日【4272】
51viws
東洋紡、所属業種を繊維製品から化学へ変更 日付は2025年10月1日【3101】
49viws
コスモス薬品、取締役候補を決定 第43期総会へ付議【3349】
46viws
村田製作所 2025年度第1四半期決算発表要点【6981】
46viws
パーソルHD、FY2025 Q1は売上3.6%増・通期1.54兆円目標、調整後EBITDA進捗25.2%【2181】
44viws
ラクス、2対1株式分割を実施 2025年10月1日基準日・配当予想修正【3923】
42viws
UBE、タイ拠点の構造改革を前倒し 実施時期は2026年3月【4208】
40viws
ゼンショーホールディングス、第1回社債型種類株式の発行決議と資本金・資本準備金の額の減少を公表【7550】
40viws
日本M&AセンターHD、上席執行役員に竹内浩氏が就任(9月1日付)【2127】
39viws
ABC-MART、7月度概況で全店売上高+4.2%、既存店+4.5%の成長を報告【2670】
37viws