NTT 2025年度第1四半期決算短信の要点と市場影響【9432】

NTT 2025年度第1四半期決算短信の要点と市場影響【9432】
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佐々木  雄性

名前:佐々木 雄性(ささき ゆうせい) ニックネーム:ユウ、あるいは「マーケット侍」 年齢:31歳 性別:男性 職業:株トレーダー(専業) 居住地:東京都・港区の高層マンション 出身地:神奈川県横浜市 身長:177cm 血液型:A型 誕生日:1994年6月12日 趣味:ランニング、カフェ巡り、経済書の読書、海外旅行、ジャズ鑑賞、将棋 性格:冷静沈着だが好奇心旺盛。マーケットでは論理的に分析する一方、私生活では意外とユーモラスで仲間思い。リスクを取ることを恐れないが、常に計算された判断を下すタイプ。 投資スタイル 短期と中期をバランスよく取り入れるハイブリッド型。デイトレードでは出来高・板情報・ニュースを重視して瞬発力で勝負する一方、スイングトレードではテクニカル指標(移動平均線、MACD、ボリンジャーバンド)を組み合わせて流れに乗る戦略を得意とする。長期投資は割安成長株やテーマ株に限定し、基本は資金効率を重視した短期回転。米国市場や為替もチェックし、日本株との連動性を意識している。信条は「勝ちを積み上げるより、負けを小さく抑えること」。リスク管理と資金配分を徹底する堅実派。 1日(平日)のタイムスケジュール 6:00 起床:海外市場の動きをチェックしながら軽いストレッチ。コーヒーを飲みつつニュースを確認。 7:00~8:00:経済指標や前日の米国市場を整理、自分のトレードプランをノートにまとめる。 9:00~11:30:東京市場でのトレードに集中。板情報やニュースを睨みながら瞬時の判断を繰り返す。 12:00~13:00:ランチは外食やカフェで。ここで相場仲間や投資家友人と情報交換をすることも多い。 13:00~15:00:後場のトレード。保有銘柄の調整や新規エントリーを行う。 15:30~17:00:トレード結果の振り返り。チャート分析や売買記録を徹底的にチェック。 18:00~19:00:ジムでランニングや筋トレ。体力維持もトレーダーの仕事の一部。 20:00~21:00:夕食。外食か、自炊で簡単にパスタやサラダを作ることもある。 21:00~23:00:欧州市場を横目に勉強タイム。経済書や海外投資家のブログを読む。 23:30:入浴後、翌日の準備をして就寝。


NTTの2025年度第1四半期決算短信の要点

NTT株式会社(銘柄コード:9432)は、2025年度第1四半期決算短信を公表しました。期間は2025年4月1日から2025年6月30日までの連結累計。売上高は3,262,039百万円と前年同期比0.7%増となりましたが、営業利益は405,193百万円と前年同期比△7.0%税引前四半期利益は391,769百万円と同△8.8%親会社に帰属する四半期利益は259,714百万円と△5.3%となり、純利益の伸びは鈍化しています。1株当たりの四半期純利益は3.14円(前年同期3.26円)と0.12円の減少です。これらの数値は、売上の微増に対して費用の増加や減価償却の増加が利益を圧迫したことを示しています。

セグメント別の動向としては、総合ICT事業の小計が1,490,148百万円、グローバル・ソリューション事業が1,104,369百万円、地域通信事業が757,864百万円、その他が386,042百万円と、セグメント間取引消去後の合計は3,240,023百万円となっています。各セグメントの利益構造を見ると、総合ICT事業の利益寄与が鈍化する一方、地域通信事業やその他の寄与は堅調で、全体の利益水準は階層的に分化しています。

財務状況としては、総資産は30,999,757百万円、株主資本は9,404,710百万円、株主資本比率は30.3%と、前年末の34.0%から低下しています。四半期末には現金及び現金同等物が2,025,143百万円と大幅に増加しています。一方、流動負債の増加(主に短期借入金の増加)により、財務構造は一部圧迫されている状況です。キャッシュ・フローの面では、営業活動によるキャッシュ・フローが526,255百万円と前年同期の195,134百万円から改善しており、財務面の弾力性は強化されています。なお、4~6月期の配当については、2024年度の実績が年間5.20円、2025年度の予想が5.30円と明示されています。

直近の後発事象としては、NTTデータグループの子会社が保有するデータセンター資産の譲渡に伴う「NTT DC REIT」の上場がシンガポール取引所で実施されています。また、住信SBIネット銀行の公開買付けが成立し、NTTドコモの持株比率が24.72%へと変更される予定です。加えて、海外市場における無担保社債の発行も公表され、資金調達手段の多様化が進んでいます。これらの後発事象は、NTTグループの資産の流動性向上と財務安定性の示唆として市場に影響を及ぼす可能性があります。

通期の業績予想は維持されており、通期営業収益は14,190,000百万円、営業利益1,770,000百万円、当期利益1,040,000百万円、1株当たりの配当予想は12.60円(5.30円×年2回)となっています。IFRSベースの決算短信には、決算補足説明資料と決算説明会の開催予定が記載されており、機関投資家向けの説明会が予定されています。

財務・資本の要点

2025年度第1四半期の財政状態は、総資産が約3,099,975百万円、自己資本比率は約30.3%です。現金及び現金同等物は約202.5千百万円へ増加しており、流動資産の増加と長期借入金の管理が重要テーマとなっています。配当性向はおおむね43%台で推移しており、長期的な株主還元方針は維持されています。

市場影響と投資家へのポイント

株価は直近6月の段階で上昇基調が見られ、2025年8月6日の終値は約153.1円でした。今回の決算は、売上は微増ながら各セグメントの利益貢献の違いが顕著で、利益の伸びが鈍化した点が懸念材料です。しかし、キャッシュ・フローの改善と財務基盤の安定、後発事象による資産の流動性向上、公開買付けによる戦略的資本構成の再編可能性など、長期的な企業価値改善要因も多く、短期的には上値追いの余地があると見られます。投資家は通期予想の達成状況と、後発事象の市場影響を注視することが重要です。

今後の株価を予想

NTT株価は中期的に上昇トレンドへ転じると予想。次の1か月で165円程度を目標に上振れを試みる可能性が高い。後発事象による資産流動性の改善と財務の安定化が支えとなる見込み。

IR発表前後の株価の動き

IR資料情報

提出
9432|日本電信電話
日時
2025年08月06日 14時00分
表題
2025年度 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
資料
2025年度 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結).pdf

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